こんにちは。和歌山市内で介護技術のセミナー 触れるセミナー 動きのセミナー シンプルラーニング 総合身体介助講座 を行っている 当研究所所長の北口です。(出張講師も受付中です)
今日は介護労働安定センターの研修で、ボディメカニクスの研修を半日受講してきました。
なぜボディメカニクスかというと、現在推し進めている『予防介助専門士講座』と『ボディメカニクス』との違いを体感するために参加。
『予防介助専門士講座』という中では『ボディメカニクス』というのは『安静介助』に分類されます。そんな中ボディメカニクスの最新版を受講。
しかも、和歌山介護福祉士会の会長が直々に教えていただける。
普段からボディメカニクスとは対極のことを教えていますが、別に文句を言いたいわけではない。ちゃんと学ぶために参加したのである。お値打ち物の研修なのである。
所長の北口がその昔に専門学校で習ったボディメカニクスとベースに変更点はないものの、当時より講師の質、内容の質が向上したか。
僕たちが学生の時はどっかのオバハンが先生してくれていたなー20年以上前を思い出しました。
講義の内容はボディメカニクスに入る前に、声かけや、説明、分析も大事ですよーと。素晴らしいです。寝返り、起き上がり、起き上がりからの端座位、ベッド上の左右、上方移動、立ち上がり。等々。
なによりも先生の教え方と体の動かし方はさすが。きっと負担も少ないんだろうなーと感じました。そして介助される方に対しても負担は少ない。話し方気の配り方どちらも引き込まれるような今回の『ボディメカニクス研修』
凄ーいの一言に尽きる。
先生の動きはメカニクスを完全に再現するかのような動き。
完全にメカニクスです。
ただね、それじゃ良くならん…
すごーい。と感心するも、もの悲しさはありました。人の動きは『メカニクス』では向かないということである。
まず初めにボディメカニクスを介助方法として採用したことに功罪があると感じた。これも介助法の一つと考えてはいるものの、ベースとして人が動けるようにとは考えていない。介助者の腰を守るとはあるが、相手の動きを出すようなケアではない(所長の印象)ところが、やはり初めからわかってはいたものの残念である。
そしてもっと悲しいのは教科書に載ってしまっている強み。初任者研修や実務者研修でボディメカニクスを習う。参加者の目にはそれが正しいものとしての認識が植えつけられる。そして、ボディメカニクス研修に参加し、先生から正しい介助を学ぶ。
そこに疑いがない。そしてその集団心理とは恐ろしいものである。
『僕らがやってたのはずっと何世代も前の介護やったんやなー』という話声が聞こえてきた。
しかしながら、まだやってたんかのヒザロック 両手を胸の前でまとめる。
介助の方法というよりは『場面的に切り取った体の動かし方マニュアル』といった感じか。
参加者が25人がすごーいと先生の技術に目を見張る。ちなみに所長の北口も先生の動きすごーと思ってみてました。
こりゃ、キネステティクが流行らんわけやわ(笑)教育がこれですから。
一緒に受講した相方のミスターKも先生の教えに真剣に耳を傾ける。さすがは相方真面目やなぁ。片麻痺の人の立ち上がり介助に関しては『あれじゃ良くならん』とさすがのミスターK
やはり『安静介助』と『予防介助』の違いか。予防介助が小さい動きからその人の持つ自然な動きを取り戻すのに対して、安静介助は、基本的には介助される側に動かないことを、もしくは限定的な動きを要求する。
総じて感じたことは、『ボディメカニクス』はカップラーメンですね(馬鹿にしていないです。真剣に褒めています)
予防介助は習得するのに時間がかかり、技術を上げるのにも研鑽は必要。時間がかかるのです。
カップラーメンと言ってバカにしていない理由は。
習得するのに簡単で、誰がやっても大体同じような結果が出る(メカニクスですから)それはそれで大事なこと。
早いです(作るのにお湯注ぐだけ、かやくやスープも入れます)
カップラーメンでもおいしいです。(ラーメン屋のラーメンほどでもないけどモノはいいということです)
僕もカップラーメン大好きです。どこかの政治家が『今年度をもってカップ麺の販売、流通を禁止します。』なんてマニュフェストを掲げようものならその政治家に票なんて絶対入れないです。
敬意をもってカップラーメンと表現しています。
カップラーメンがなくなると困る人多いです。同じようにボディメカニクスがなくなると困る人多いのです。
ほんまに、心から楽しかった。(途中少し飽きましたが)それにしても、ヒザロックと胸の前で両腕をまとめるやつだけでもなんとかならんか
さて明日は『予防介助だ』